杵築市立山香病院

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  • 入院患者の7割が脊椎疾患の患者さんです。     
    当科では脊椎疾患を中心に診療を行っています。整形外科入院患者数は当院全入院患者数の5割以上を占め、その7割以上が脊椎疾患の患者さんです。当院では平成19年6月に脊椎疾患の手術を行う専門の病棟「せぼねセンター」を開設し、脊椎疾患の患者さんに対しリハビリテーションを含む療養環境を整備しました。当科の手術件数は年間500例以上であり、そのうち約400例は脊椎疾患の手術です。手術に際しては出血量を抑え、短時間の手術を心がけることで合併症を抑えることを可能としています。(これにより90歳以上の患者さんの手術も行っています。)
    また、手術を受けた殆どの患者さんは翌日より離床してリハビリを開始します。(これも当院で術後合併症が少ない理由の一つです。)


    診察→MRI等検査→診断→治療方針まで一日で行います。 
    当科では受診して頂いた患者さんに対して、診断・方針までを一日で決定することをモットーに診察にあたっています。MRI等の検査も受診当日に行うことが出来ます。当科には全国各地から患者さんが来られますので、何度も遠方から足を運んで頂くことのないようにと、診察当日に手術が決定しましたら、その日に入院時の説明も聞いて帰っていただいています。(入院日に持参するもの等)

疾患の内訳(H22年)

 

  • 【 腰部脊柱管狭窄症 】とは・・・?
    《 症状 》
    ○ 長い距離が歩けない。途中で立ち止る。(間欠性跛行)
    ○ 殿部から膝にかけて痺れや痛みがある。
    ○ 前かがみや腰掛けるとしびれや痛みが軽減される。

    《 原因・病態 》
    脊柱管は脊髄の神経が通るトンネルです。加齢により背骨が変形したり、椎間板が膨らんだり、靭帯が厚くなって神経の通る脊柱管を狭くして、それによって神経が圧迫を受け神経の血流が低下して脊柱管狭窄症が発生します。椎間板ヘルニアに比べ中高年に発症することが多いようです。

  • 《 治療法 》
    まずは保存治療が優先されます。リハビリを行ったり、神経ブロックや脊髄の血行を良くする薬で症状が改善することがあります。ただし、老化現象の一つとして発症するので、一時的に症状の軽減が得られても脊柱管が広がったりすることはなく、経年的に症状が悪化していくことが懸念されます。保存治療で効果が得られなかったり、症状が悪化した場合や、下肢の麻痺症状が強い場合には手術の対象となりますが、患者さんの日常生活の制限の程度により手術療法が必要となることもあります。つまり、患者さんがどのくらい困っているか、どれくらいの日常生活レベルを要求するかによって手術の適応は異なってきます。

    《 手術療法 》
    痛みの原因(どのように神経が圧迫されているかの範囲や程度、症状)によって違いますが、椎弓という腰椎の一部を削って脊柱管を広げる「椎弓切除術」や除圧部位に支障をきたす場合は「固定術」の併用を行います。
  • 【 頚椎症性脊髄症 】とは・・・?
    《 症状 》
    ○ ボタンかけや細かい物をつかみにくい。(巧緻運動障害)
    ○ 手足がしびれる、動きが悪くなる。
    ○ 首〜肩〜腕〜手にかけての痛み、しびれ、力が入りにくい。
    ○ 尿や便が出にくくなった、あるいはもれ出てしまった。(膀胱直腸障害)
    ○ 歩行がしにくくなる。(歩行障害)

    《 原因・病態 》
    頚椎症は、頚椎の退行性変化(老化現象)を生ずるもので、頚椎椎間板の変性(椎間板が劣化し形状が変化する)や骨棘形成(頚椎の一部が変形してトゲのような形になる)などが起こります。骨棘と背骨をつなぐ靭帯の厚みが増してくると脊柱管が窮屈になり脊髄症を生ずることになります。
    頚椎症性脊髄症の多くは中年以降に起こるとされていますが、不良姿勢、繰り返しの重量物の挙上、頚椎に過度の負担のかかる運動などはこの変性を早める可能性があります。

    《 治療法 》
    症状がしびれのみの軽症状に対しては保存療法(リハビリや投薬・ブロック注射)を行いますが、進行性の脊髄症に対しては手術療法を施行します。

    《 手術療法 》
    狭くなった脊柱管を広げ、脊髄の圧迫を取り除く椎弓形成術や神経を圧迫している椎間板・骨棘を取り除く前方固定術などがあります。症状に応じて適切な方法が選択されます。

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